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奥の席に、旅行者らしき中年男女が先客。
このあいだと同じ状況だ。われわれも前回とおなじ席に座る。 冷たいそば茶が、うれしい。 店主が、打ち水をしている。顔を合わせ、会釈をする。 自然の風が気持ちよく通っていく。町家の知恵なんだなぁ。 ふたりとも、しばらくぼーっとしていた。 坪庭の縁側には金魚鉢が。 ビールを…ね、と品書きを見ると 「オゼノユキドケ」(無濾過・生)ホワイト:ベルギータイプ というのが目に入った。群馬の地ビールなんだそうだ。ネーミングがいいですね。 このビアグラスも洒落てます。 手前の緑は、山葵のスライスです。左奥の竹籠に入っているのは蕎麦チップスです。 このお通しが、いいのだなぁ。 「だし巻」がきました。 「焼きみそ」がきました。 この店の焼きみそは、蕎麦のつぶ食感がいい感じです。すこし甘めで、アテによいです。 八月盛夏店主おすすめ酒のなかから、「白露垂珠」:無濾過生(山形)にしました。 このちょっとした手描きの(文字にも味がある)品書きにもセンスが光ります。 それと、醤油?では味が強すぎる。山葵でいただく。 わたしの「そばがき」の好みでいえば、「たかま」「木田」「じん六」ですね。 これは、茗荷と生姜です。これが、おいしい。 「そばがき」を、茗荷と生姜で口なおししながら食べる。 「荒挽きそば」は、売り切れだという。 お昼の時間帯に売り切れてしまうという。 食べてみたいが、混み合う昼時に蕎麦屋酒もできすに荒挽きだけを食べに この場所までやってくるほど蕎麦好きでもない。 「ざるそば」にする。 雑誌等の紹介も多く、いまや京都を代表する有名な店です。 忙しくて疲れてるのかなぁ。…でも、違うんだなぁ。(hahaも同感想) 「たかま」の項でも書いたけれど、 「技術点」でいえば「たかま」。(蕎麦、蕎麦前の、味の総合評価は高いのだが…) 「総合点」でいえば「かね井」。(蕎麦を食べる雰囲気、接客、空間、店のセンス) 「たかま」のほうが美味いという満足度は高いのだが、 「たかま」に「かね井」のセンスはまず望めないだろう。 蕎麦だけではなく、蕎麦屋が好きなわたしです。 うーむ。むつかしいなぁ。
by kishimoto_hajime
| 2009-08-15 00:45
| 蕎麦
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