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いやー、楽しかった!一気に、読みました。
「プリンセス・トヨトミ」万城目学(文芸春秋) このタイトルです。この作家名です。 「鴨川ホルモー」も聞いてはいたが、まず手には取らない分野の本です。 先日、明治屋の奥の狭いカウンターで呑んでるとき 雪破さんが鞄の中からわざわざ取り出して(ジュンク堂のカバーだった) 熱く薦めてくれなかったら読むことはなかったでしょう。おおきに。 大阪人にとっては、たまらん本でしょう。 いや、大阪に住む、住んだことがある、出張で来たことがある、 すこしは大阪に関心がある、いやいや大阪のこと何にも知らないそこのアナタ…。 ここには「オーサカ」があります。 浪花の、ふつうの暮らしがあります。「人」が、「情」が、あります。 ひとたび大阪でその世界に触れたひとは、どどーんと胸に響いてくることでしょう。 まあ、すごい小説家が現れたもんです。 スケール、でかいです。構成、緻密です。筆の運び、うまいです。 なにより、映像的です。映画とか劇画を見ているようです。 (この作品、映画化されたときは監督がたいへんだろうなあ) いやこの本のすごさは、やっぱり「ナニワ・テイスト」の魅力なんだろう。 浪花人のもつシャイな精神性、独特の距離感というか、緊張と緩和というか、 よく言われる「ぼけ」「つっこみ」というか、サービス精神というか… 説明しようとすれば難しいそのニュアンスが、ふつーにここにはあります。 気がつけばその世界に入り込んで泣き笑いしているじぶんがいました。 こういうのをエンタテイメントいうんやろか・・と読了後、 劇場の椅子にもたれてエンドロール見ているような幸せな満足感がありました。 内容について話したいことがいっぱいあるのですが、話せません。 読み終わった方とは、ゆっくり呑みながらお話ししたいです。 これはまた「大阪ガイドブック」でもあります。 まずは空堀商店街のお好み焼き屋さんに行ってみよう、と思った。
by kishimoto_hajime
| 2010-02-21 18:45
| 読んだ本
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Comments(2)
ははは、気に入ってもらえて、お勧めした甲斐がありました。
「鹿男」も「鴨川」もいままで一切食指は動かなかったのですが、 住んでいるところが舞台なので、読んでみたら大当たり。 主人公がいじめられる公園がウチのそばの公園です。 「坂を抱いている」空堀商店街も、毎日の夕食を買いに行く 商店街です。そうそう、扉の挿絵の「榎木神社」の祠も 毎日通っている。 そんな舞台で「大阪人の本質」をこれだけエンターテイメント 性豊かに語ってくれたら言うことありません。 「大阪全停止」という言葉で、全然ちがう作品をイメージ。 でも、なぜ、止まるかということが大阪人の気質ゆえという なかなかの上手さです。 読了後のエンドロール気分、言い得て妙です。 続きは、また。
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kishimoto_hajime at 2010-02-22 19:14
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