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世界のニュース誌「ニューズウィーク」が、売却されるんだという。
買収したワシントン・ポストもどうしたらいいのかわからないという。 「だれでもいい。聞いたこともないような買い手があらわれても歓迎だ」 との同紙会長のコメントは、ちょっとというか、かなり悲しいものがある。 Appleの「iPad」が、いよいよ今月28日から日本でも販売される。(米国外9カ国で) Amazonの「Kindle2」という電子ブックリーダーもある。 新聞も雑誌も書籍も…と、紙メディアは一気にITメディアに移行するんだろうか。 わたしは毎朝、いわゆるインクくさい新聞を、ばっさばっさと一枚づつ捲りつつ、 なんか引っかかる見出しを探しながら、記事を読みすすむのが好きなんですが。 また、書籍でいえば、いま「新書」というのが気に入っています。 判型といい、文字の大きさといい、持ち歩きに最適サイズです。 内容も軟派から硬派まで、なんでも取り揃えてあります。 かつての「岩波」“新書”ではなく、スマートに様変わりしています。 気づかないうちにリニューアルを仕掛けたのはどこの出版社なんでしょう。 でも、すてきな進化だと思います。 朝夕の通勤時、電車の中でサラリーマンたちが隣の乗客の迷惑にならないように 新聞を(ほぼ日経新聞だが)タテ半分にきれいに折って読んでいるという姿も 近い将来、「iPad」や「Kindle2」に取って代わるのだろうか…。 (そうだなあ。いまや電車のなかは、携帯かゲーム画面見てる姿ばかりだものなあ) 新聞社によって、スミ(黒)のインクがぜんぶ違うんやで、と印刷会社の友人が 熱く語っていたことをいま思いだします。そういう話はみんな過去形になるんだろうか。 でも「iPad」の直感インターフェースには、なるほどさすが!と感嘆する自分もいます。 「手触り」というものがあります。 デザイナーの祖父江慎さんが、ディック・ブルーナの「うさこちゃん」(福音館書店)を 全面的に生まれ変わらせたという。 新しい書体「ウサコズフォント」までつくったんだそうです。すてきですねえ。 「たどたどしいけど一生懸命なうさこちゃん」に合うよう、ゴシック体に丸みをつけて 柔らかさを出し、わざと文字をふぞろいにしたんだそうです。 紙質や字の間隔、インクの色。重さ、手触り、におい。 むかし人間といわれても、こっちの「手触り」感のほうが、やっぱりしっくりするなあ。 追記) 先日、Reebokのショップでのこと。 「クラシックタイプというのがあったんだけど…、もう作ってないのかなあ」と聞いたら いかにも若い店員さん、「普段履きがクラシックタイプというカテゴリーになります」。 いや、そういうことやなしに…。シンプルなデザインで、レザー仕上げのやつなんやけど。 すると、「あ、むかしのタイプですね」。せやから言うてるやん。クラシックタイプやと。 「はい、クラシックタイプは普段履きのカテゴリーになっております」。 いや、そうやなしに…。いや、むかし人間で悪かったね。
by kishimoto_hajime
| 2010-05-10 01:40
| 不思議…?
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