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釣り師オザキさんと、さかな会。
高知の仁淀川上流で、鮎釣りをしてきた、 と聞いたのは7月のアタマ。 梅雨が明けて何日か照り込めば、アユ本番となる予定、 との連絡があって楽しみにずっと待っていたのだが。 もう夏が終わろうとしてる…、とその時メールが届いた。 「明日か、明後日、いかがです?」 はいはい、と小躍りしながら待ち合わせの店に向かう。 「居酒屋 くっちまえ」です。 にこっ、と笑顔で乾杯。オザキさんは焼酎だ。 わたしは日本酒を。緑川を冷やで。あとは、ぬる燗でね。 お造りです。 高知に三陸沖、静岡に宮崎と、まずカツオ話を。 港の、漁師の、市場の、仲間からの直情報です。 なにせ漁師になろうかと考えていたという人ですから。 隣りの席で、魚と港の会話が飛び交ってます。 なにせ釣り師が集う店なんです。 魚が美味しくないと「これ、返品」なんて客が言うんだそうです。 やってきました!鮎です。大きいです。 「往復1,000kmのアユですよ」とオザキさん、さらりと言う。 釣行の友はシトロエンらしい。…2CVではないだろう。 身を立てて、箸でほぐして、尾を取り、頭から骨を抜く。 すっと、きれいに身が残ります。 美味しいなあ…。わたし、鮎好き、幸せです。 お、緑川もほどよいぬる燗。 おっと、こんどは天ぷらです。うれしいなあ。 もう30年も前になるかなあ…、 四万十川で釣った鮎を、お寿司にしたのを頂いたんです。 あの時の嬉しい味を、いまでも覚えています。 つい、その時代にタイムスリップして、あんな話こんな話。 釣りシーズンの夏は、 朝は新聞を待つ夜明け前に起き、早寝する生活になるのだという。 ごめんね、もう一件とウイスキー付き合わせて。 あ、そうか。いま、気がついた。 「この週末は台風が…」という話は、 この週末は台風で釣りに行けない…という意味だったのか。
by kishimoto_hajime
| 2011-09-05 00:21
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