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「酔って忘れないうちに、これを」と 雪破さんから手渡された、ずしりと重い紙袋。 なかを見ると、 「まぼろしの大阪テレビ〜1000日の空中博覧会〜」 B5サイズの横版、500ページを超える書籍です。 OTV…関西の民放初、幻の“大阪テレビ”。 ああ、あの時のトークイベントの企画が こういう出版物というかたちに結実したのですね。 いやぁ、すばらしい。 「大阪テレビ放送」のテレビパターンと出会った 少年が、その放送局の不思議をずっと追いかけてきた。 その一途な思いを持ち続けた著者の川崎隆章さん、すごい。 そして、この放送研究者をみつけ半世紀ぶりにOTVを、 その存在をあきらかに、とプロデュースした雪破さん。 出版界でいう、作家と編集者の素敵な関係を思います。 日本のテレビ局開局の黎明期の物語です。 「大阪『にも』テレビ局を作るのではなく、 大阪『らしい』テレビ局を作ろう」。 「アイデアこそが商品だ。 やってみな、わからんやろ。 前例のない、新しい『熱狂』を人々に」。 いやぁ、まさに大阪らしいベンチャー精神。 オモロイコトやったろやないか、の心意気。 「富士山頂から生中継」なんてなことも(笑)。 1958年、59年前の話です。もちろん、生放送。 「てっぺんは寒いやろなぁ。カメラ持つやろか。 機材はどうして揚げようか。お金かかりまっせ」 登山病にかかりながらの決死の中継。おお(笑)。 このあたりの状況は、OBの方々が昨日のことのように 話されるのを会場で聞いたので、その興奮がふたたび。 ドキュメンタリー好きの私です。 この書籍は「OTV全番組表集成」という資料的な 意味あいも大きいのですが、私は「大阪テレビ放送 開局ドキュメント」としての物語が興味深かったです。 そして、時の政府事情により 「大阪テレビ」は「朝日放送」と合併、OTVは新たに ABCに引き継がれた。うーむ、今、そのスピリッツは…。 この「まぼろしの大阪テレビ〜1000日の空中博覧会〜」 全国の放送局、関係者、そして図書館にはマストでしょう。 いやいや、こちらに問い合せて、ぜひ手にとってください。 「お上がミギと言ったらミギ」と堂々の発言をした某局会長、 「何かあったら電波を止めるぞ」と脅した総務省のおばさん。 そんな圧に忖度してか、しゅんとおとなしくなったテレビ局。 特にキー局と呼ばれる在京局に、モノ言わぬ…を感じますね。 さあて、大阪のテレビ局は、どうだ?
by kishimoto_hajime
| 2017-05-25 00:11
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