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京都・祇園の蕎麦屋「三文銭」。
昨年末にはじめて訪問、店主は若いがまじめな仕事が気に入った。 春からコース料理を計画してるんです、との話を聞いていたので どんなのかなと楽しみにして行ってみたのだが…。 看板の灯りがない。もしや、と入口を確かめるが門は閉まっている。 ああ、また確認電話をするのを忘れてた…。 こちらも連休だが、お店も日・祝はお休みなのだ。ああ。 hahaは、「ほんと?お休みって札、あった?」と心残りそうだが なにせ門が閉まっている、鍵もかかってる。 しょうがない。祇園四条のほうに戻ることにした。 と、その途中に「蕎麦」と書かれた大きな赤提灯が見えた。 あんなんあるけど…とその場所に近づいてみた。 店の前には品書きがない。ちょっと、不安。 その時、店の戸が開き客が出てきた。 同時に、温かい汁のいい匂いがした。 「入って、みる、か」。haha、うなづく。腹が、減っていたのだ。 戸を引くと、狭い入口。奥へどうぞ、と促される。あ、奥が広いのか。 左右があがり座敷になっている。客でいっぱいだ。 でも、ちょっと違う…。(この勘は、当たっていた) この時、店を出ればよかったのだが、座敷に上がってしまった。 品書きを見ると、そば、うどん、丼、のみ。 「ふつうのお蕎麦屋さんね。そば、うどん、しかないみたい。 このは丼がいちばん最初に書いてあるけど名物なのかしら」 「せいろが、ないなあ」「ざるそば、あるよ」「そんなん、いらん」 こういう時は、害がないのを選ぼう。 わたしは「玉とじそば」、hahaは「しっぽくそば」にする。 若き男子店員、何度も「そば、ですね。うどん、ではなく」 をくり返し確認する。家族連れ、若い女子グループ、若カップルが次々入店。 まだかなー。もう、15分以上経っている。そんなに手が込む蕎麦ではない。 「通っていなかったら、もういいです。帰りますから」と声をかけると 店員は調理場から戻り「すぐ出来ますから」という。え、いまからやるの? 隣の家族の、鍋焼きうどんと親子丼と一緒に、「玉とじそば」がやってきた。 彼らは、われわれよりずーっと後に席に着いてそれから考え注文してたのだ。 あ、やっぱり、忘れてたんだ。それならそうと、素直に言えばいいのに。 「玉とじ」は来たが、hahaの「しっぽく」は時間差なのだろう。まだ、来ない。 蕎麦は、へなへなだった。先日食べた「木田」の温かい蕎麦とは、まったく違う。 いつもは、hahaのと交換しながら味を楽しむのだがそんな気にもならない。 ただ早く食べ終えて早く店を出よう。それしか頭になかった。 隣の娘の声が聞こえた。「私たち3人なのに、どうして私のだけ来ないの?」。 見ると、この家族の後から来た女子グループにはもう注文品が並んでいる。 父親が問う。「この娘のは、どうなってますか?」店員あわてて調理場へ走る。 戻ってきて、聞いている「何を、ご注文されましたか?」…父(titiではない)怒る。 「もう、いいです」「いえ、すぐ出来ますから」「そういう問題じゃない」 父が言う。「箸と、取り皿を持ってきてくれ」。親子で、丼とうどんを分けていた。 勘定の時、女将が言った。「なにやら、ご迷惑をおかけしたようで…」。 これは、謝っている言葉ではない。彼らは、すべて、分かっていたのに。 京都ガイド本なんかに掲載されているのか、ほとんどが観光客だった。 構えは立派で、建物調度も古さを感じさせるが、一期一会ではなく 流れゆく一見さん相手だからの商いを長く続けてきたのだろうか。 でも、こんな店に、また新しい観光客が列をなすんだろうな。 ●京都・祇園北の蕎麦屋「権兵衛」 いや、反省です。教訓です。 「腹が減っていても、いい匂いがしても、アカンと思ったら、踵を返すこと」
by kishimoto_hajime
| 2010-03-23 12:23
| 蕎麦
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