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そばの花を告げるTV映像を見ていたら、蕎麦が食べたくなった。
隣町の、いつもの「木田」へ。 8時前に着いたが、店内は先客でいっぱい…。 あ、れ。こういうことは、想定してなかったなあ。 どうしょう…。違う店に行こうかと考えたが、 「でも、せっかく、ここまで歩いてきたんだし…」とhahaが言う。 うむ…。しばらく店の前で、待つ。 こちらの姿を察したのか、一組の家族が席を立ってくれた。 おおきに。 席に着いて、さあ何食べよとメニューをみながら他の席みると 皆さんの卓の上には料理が並んでいない。 そうか、われわれの直前にいっせい入店したのだな。 主人をはじめ調理場は慌ただしい空気と緊張感。 でも、フロアの女性、いつものように丁寧な応対だ。 ヱビスの生ください。蕎麦味噌、とね。 旬野菜の天ぷら、そばがき、鴨の塩焼き、ください。 神田「まつや」の蕎麦味噌もおいしかったね、と 江戸の蕎麦屋を懐かしみながらちびちび舐めていると、 奥の個室の席に、小走りで蕎麦を運んでいる。 旬野菜の天ぷら、です。ここ木田の自信のイチオシ野菜天。 奈良のしめじに能勢の万願寺ししとう、ひら茸、蓮根に茄子、 新さつまいも…。 忙しいから慌てているのだろうか。木田、らしくないなあ。 「そばがき、しばらくお時間かかりますが、よろしいでしょうか?」 だいじょうぶですよ。緑川の燗、お替わりください。 隣の家族連れに、ようやっと蕎麦が運ばれてきた。 そばがき、です。 だが、この店“だし巻き玉子”がないのが残念なのだなあ。 ついつい、江戸の「砂場」「三合菴」「やぶ」「黒むぎ」、 京都の「かね井」「三文銭」、大阪の「たかま」の店の蕎麦ばなし。 まだ、次々と客が入ってくる。 ラストオーダー8時30分って書いてあったけど…。 だが、フロアの女性、落ち着いた対応。 「いま満席でございますので、しばらくお待ち願います。 お名前を頂ければお呼びいたしますので…」 そういえば、店の前の椅子にノートみたいなのがあった。 そうか、われわれは並ばずラッキーだったのかもしれない。 忙しそうなので、燗酒をやめて焼酎にする。「晴耕雨読」をね、ロックで。 hahaは、温かい玉子とじ蕎麦。わたしは、せいろ、を。 玉子とじ蕎麦をひと口啜るが、だしの味がいつもより濃い。 時間が遅くなると煮詰まってくるのか、それとも主人の体調のせいか。 この「木田」、最近はいろんな雑誌とかで紹介されている。 蕎麦が、いい。主人が、いい。店空間が、いい。スタッフが、いい。 好きな店だ。客が増え人気になっている姿をみるのは、ほんと嬉しい。 でも、体調だけは気をつけてほしい。それと、ちょっとの余裕を、ね。 そうそう、この店の椅子、座りごこちがいいんです。 ◎蕎麦屋・木田 06-6848-5455
by kishimoto_hajime
| 2010-09-19 00:49
| 蕎麦
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Comments(1)
Commented
by
metateisiusu at 2011-03-17 21:40
はじめまして? 京都 三文銭ともうします。その節はお世話になりました。この度、エキサイトにて更科日報というブログを開設いたしましたので、覗いてみて下さい。
ありがとうございました。 三文銭 横井
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