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京阪電車・淀屋橋駅の改札で見かけました。
どこかカフェとか花屋さんの可愛さですが、 パソコン・ワープロ打ちでない手書きの文字。 どこか気持ちがほっこりする距離感ではあります。 “手で書く”ことって、ふつうだったんですよね。 字のヘタなやつって、まず信用されなかった。 こうやってPCでタイピングすれば勝手にフォント転換する… なんて便利だけど、みんなが同じなんてね、変ではあります。 「変体少女文字」と呼ばれた1980年代を思いだします。 横書きノートで書く。安価なシャープペンシルでは芯が折れやすい。 筆圧を加減する必要がある。握る角度は垂直に近いかたちになる。 なので角ばった文字が書きにくくなり、自然と丸みを帯びるようになった。 これは山根一眞さんの取材・調査リポートです。 社会現象化した、いわゆる「丸文字」「まんが文字」。 あの時代、それだけ少女たちは文字を書く量が圧倒的に多かったんでしょう。 ま、いまもケータイメールを片時も手放さないのは、同じなんでしょうが。 絵文字デコメールとかの下品な調味料をいっぱい振りかけてのやりとりで。 でもあの時代、少女たちが書いていた手書きの文字が注目されたのと、 いまの時代の携帯メール状況とはずいぶん違うような気がするのだがなあ…。 なにより、じぶんの手で書いていない。 というか、先回りして提供されているものをピックアップしていく回路。 こんな借り物がソフト開発とかサービスとか便利とかいってるんですからねえ。 「変体少女文字」「丸文字」というものに、 当時は、“今どきのガキは、なになのだ!”と思っていたけれど 同じような字を書いている(と、人には言われた)じぶんとしては いま、この時代にあの「まんが文字」になぜか親近感を覚えるのは何なんだろう。
by kishimoto_hajime
| 2011-04-28 21:21
| なるほど!
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