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晩ご飯、なに食べよかな…と新橋から銀座方面に。
ふしぎなものです、しぜんに見知った道を歩いてます。 お、「TARU」だ。 ん?ちょっと待てよ…と立ち止まる。 平成25年2月28日をもちまして、 閉店させていただくことに、なりました。 長年にわたるご愛顧、 ありがとうございました。 BAR TARU Since 1953 」 え、閉店…、なんやのん! 空きっ腹だけど、とりあえず階段を下りる。 空いている奥の席に座り、水割りをとたのむ。 この店、樽詰めのニッカ余市カスクが飲める。 ひと息ついて、ほんとに閉店なんですか?と聞くと、 ブルーのインクで書かれた手書きの「ごあいさつ」を渡してくれた。 そこには、 完全閉店と考えていたが、3月26日頃までこの場所で営業はできる。 小さな構えになるが斜め向いのビルで新たに開店しようと考えている。 「持っていけるものは、持っていこうと思っているのですが。 なにせ狭いもので…」と若い店主は静かに語る。 「TARU」はその「機関車」と兄弟店なのだ。 「TARU」が開店した年、「君の名は」が大ヒットして 数寄屋橋がデートのメッカとなったという話を、この店の 銀座で最年長だという上品なバーテンダーから聞いたような記憶がある。 「ビルの取り壊しは、松坂屋の新ビル計画によるものらしい…」と囁いた。 うむ…銀座再開発で、この雰囲気ある建物も無くなってしまうのか。 「クール」も店を閉めて10年が経つ。残念ながら「サンスーシ」と、 祇園サンボアの中川さんが修業した店「Tony's Bar」は、知らないまま。 だが、この日この通りに足を向けたのも何かの縁だ。 “Today is The Day”の言葉を思う。
by kishimoto_hajime
| 2013-03-13 00:12
| Bar & Pub
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