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山代温泉町を散歩していて、
服部神社の階段を下りたところに 魯山人寓居跡「いろは草庵」がありました。 わが家ではいまひとつ評価が定まらない魯山人です。 北大路魯山人ですからね。まず、この名前がね(笑)。 メディアで紹介される伝説のその様々な顔とその実像が いまひとつじぶんのなかですこんとくっつかないのです。 建物のなかは静かでいい雰囲気です。囲炉裏があります。 中庭に面した板張りのロビー、座れるようになってます。 腰をおろして、左のあそこが寓居跡なんやねと話してると 「よろしければ、お茶を差し上げているのですが」と やさしげなおねえさんが声をかけてくれました。 「加賀の棒茶です」と。干菓子を添えて。 芳ばしい香りとすっきりとした味わいのお茶です。 雪の中庭をながめながら、ほっこりした時間です。 企画展は、「若き日の魯山人 山代温泉に残る看板」。 いやぁ…、いいもの見ました。この才、さすが(笑)。 いちばん印象的だったのが、壁にかけられていた書、 「山代の別荘はどんな様子かね」 この文字、余白の空間。このふつうさが素晴らしい。 書斎の文机、青磁の手あぶりが妙にリアリティあります。 仕事部屋、ああ、ここで刻字看板を彫っていたんだなぁ。 予備知識なく、ふらりと訪ねた場所だったけど いい時間でした。魯山人との距離がすこし縮まったです。 *魯山人寓居跡「いろは草庵」
by kishimoto_hajime
| 2016-02-01 00:12
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