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ここの蕎麦は美味しいよ、 と聞いたので、行ってみました。 新しい店らしいのですが、 蕎麦「なにわ翁」のすぐ近くというのが 興味深いです。店主の心意気を感じます。 この西天満・老松町のあたりを歩くのは 久しぶりですが、お店はすぐ分かりました。 引戸を開けるとカウンターキッチンの空間が。 まだ、若そう…にみえる主人がひとり。 お昼時を外しての時間。席数はそう多くない。 先客は男性一人。お酒を選んでいます。 少し離れた席に座って、ひと呼吸おいて 「こっちも、お酒がほしいなぁ。 ぬる燗、お願いできますか?」 と声かけすると、基本、冷やでの提供だが 「お燗も、できますよ」と返してくれた。 燗に合うのは、と選んでくれたのが ・瑞冠 はぐれわっぱ 広島の酒です。 鴨汁が、残っています。これをアテに お酒、もう少しいただこうかな。冷やで半合。 選んでくれたのは、 ・千代むすび 山田錦 無濾過原酒生 純吟 いやぁ、これは美味しい酒です。鳥取の蔵。 店主も「でしょ」と微笑む。距離が近くなる。 「粗挽き十割を半盛り、ください」。 おお、この蕎麦は先ほどの蕎麦と違って すこし太めで、もっちり感があります。 美味しいです。 「こちらは、香りと食感を楽しんでほしいので、 太さを変えてます」と主人。 この主人の蕎麦は、とても繊細です。 というか、お洒落な蕎麦なのですね。 先客が帰り、店主と私だけの時間となる。 店名の「荒凡夫」の話や蕎麦談義をしばし。 口は重いけれど、面白い話もしてくれました。 ごちそうさま。また、来ます。 ◎荒凡夫
by kishimoto_hajime
| 2016-12-07 00:11
| 蕎麦
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