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大岡信さんの「折々のうた」は、 1979年1月25日から2007年まで29年間、 万葉集の収録和歌数約4500を超える6762回。 いやぁ、まさに「現代版万葉集」です。 国文学研究資料館館長のロバート・キャンベルさんが 朝日新聞の取材で、その魅力を語ってます。 「大岡さんの鑑賞文は簡潔でストイック。 でも、なぜこの詩歌を選んだのかという思いが、 一つの形容詞や副詞にこもっていますね。 寸鉄を打ち込むように」 「引用された詩歌と鑑賞文の間で化学反応が起きる。 鑑賞文により最初の印象が大きく変わって、 世界が反転して見えることがあります」 また詩人の蜂飼耳さんも、書評欄でこう語ってます。 「「折々のうた」の目指すところは「日本詩歌の常識」づくり だとあり、はっと息をのむ。詩は「常識」という認識からは 遠いものだと思いこんでいることに、気づかされる。 草野心平の詩「空間」を取り上げた回がある。 詩の全文は 「中原よ。/地球は冬で寒くて暗い。/ぢや。/さようなら。」 だが、大岡信は、評釈の後半でこう書く。 「筆者は少年時代、これを某選詩集で読み、詩というものは 短い言葉でなんと多くのことを暗示できるものだろうかと、 ひとり驚き、肝に銘じた思い出がある」」 30歳で夭折した亡友・中原中也を追悼する草野心平の詩に触れた この文章は、個人的な感想でありながら、同時に「折々のうた」の 読者へ詩の読み方をひらくニュアンスを持つ。柔軟な姿勢と さらりとした語り口が詩と世間を結んだ」 ロバートさんはまた、こう話してます。 「朝刊コラムらしく出勤前に読んで、ふっと笑って一日が始められる。 そんな回も多かった」 「朝日新聞の人を前に言うのは落ち着かない気分ですが、 「折々のうた」を朝刊一面に載せ続けたのはメディアとして素晴らしい」 いま思えば、そうだ、そうだった。 毎朝、まっ先に読んでたのがこの「折々のうた」だった。 休載期間は、わかっているのだけど、あるものがないのよね…と、 朝刊一面左下の小さな四角いかこみをつい探してるじぶんがいた。 そういやぁ、最近、新聞を待ちかねて読む、という感覚ないなぁ。 ・「折々のうた」の童話屋版は、親友・谷川俊太郎さんが 代表を務める「折々のうたを読み伝える会」の編集です。
by kishimoto_hajime
| 2017-06-06 00:11
| 読んだ本
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